愛と勇気と缶ビール

ふしぎとぼくらはなにをしたらよいか

「あとで読む」な、今読め

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ネットで効率的な情報収集とか言われるようになって久しい昨今、百害あって一利なしなのが「あとで読む」系のサービスだと思う。これを真面目に使いはじめると、ヤバい。

経験上、「あとで読む」ことにしたものを後から読んで、メリットがあったことはほとんど一度もない。何らかの行動に繋がったこともない。

「あとで読む」ことにした時点で、それは今日この時を使って読む価値がない文章だったということだ。そんな文章が、後から参照して価値のある文章になることはほぼ無い。

一番よくないのは、「あとで読む」ことが可能であることによってその情報が今の自分にとって本当に必要なのかどうか、判断する必要がなくなってしまうことだ。

ひょっとしたらいつか必要になるかもしれない。そんな情報ばかりストックしていると、本当に今必要な情報への感度が鈍る。それが自分にとって本当に必要な情報かどうか分からないというのはつまり、自分が今なにをすべきかを判断できていないということ。これは恥ずべきことだ。

そういうわけで、あとで読むくらいなら、読まない。読むべきなら今読む。そういう割り切りを行った方が、生活がシンプルになると思う。

大量の積ん読も、止めた方がいい。積んでいるという時点で、結局その本には今すぐ参照したいような情報がないということだ。「いつか役に立つかもしれないから」「今すぐ勉強はしないけど、いつか必要になるかもしれないから」くらいのモチベーションしかないなら、初めからその本は買わない方がいい。

積んでいる技術書、これから先参照する可能性のない技術書は全部売ってしまえ。スペースの無駄である。もちろん、大量の技術本が詰まった本棚を眺めて悦に入りたい人は別だが…。そういうのって、やめた方がいいと思うけど。

この世には、どうでもいい情報が多すぎる。とりあえずみんな、ネットで情報収集なんて止めて、情報ダイエットした方がいいと思う。おそらくその方が幸せになれる。

(この記事に、「あとで読む」ってブコメつけてくださってもいいんですのよ!)