ついに、技術に関係のないことを書かないという誰にも知られていない禁を犯すことになった。まあどうでもいいことです。
数ヶ月ぶりに一日で小説を読みきった。ずーっと息を止めて潜るあの感じで。それだけ面白かった。
色々な要素が詰め込んであるけど、しっかり底に流れているのがバルガス=リョサやガルシア=マルケスのラテンアメリカ系の作家にあるあの、複数の人生のうねっていくあの感じ。
その感じだけをとるなら、リョサのパワーに比べるといささか物足りない部分があるかもしれない。フクや、金色の何かや、顔のない男についてももっと読みたかった。
でも、いいのだ。そんなことはいいのだ。こういう本を読んでいると、ほとんどのことはどうでもいいんだ、ということに気づく。