愛と勇気と缶ビール

ふしぎとぼくらはなにをしたらよいか

日本語のオライリー本を買うのはやめた

普通にモリモリ技術書を買ったりするとお金がかかりすぎるので、最近はoreilly.comのセールのタイミングを狙って、買えるものは全部そこで買うことにしている。紙の本でなく電子書籍で。

oreilly.comで本を買うことのPros/Consは以下のような感じ

Pros

  • おおむねの本について、主要な電子書籍フォーマットが揃っている(pdf, mobi, epub等)
  • セールを狙えば日本語版と比べて50%くらい安くなる(これが大きい)
  • 日本語訳が出ないような本も読める、読みたい本の日本語訳をいちいち待つ必要がない

Cons

  • 英語なので、読むのに時間がかかる
  • セールなのでついつい買いすぎてしまう、そして積読してしまう


人間が本を読むためのコストは、金額コスト + 時間コスト で表現できると思っている。oreilly.comのセールで安く買えることによる金額コストの差分が、(日本語でなく)英語で読む際にかかる時間コストの差分を上回っているならば、oreilly.comで買う方がお得である。


どうでもいい能書きは置いておいて、最近読んだ本の紹介をちょろっとだけ。最近とはいいつつ、2ヶ月ほど前だった。


Web Performance Daybook Volume 2

ハイパフォーマンスWebサイト、の現代版アンソロジーみたいな感じ。主に前半が面白く、後半はどうでもいいことも書いてあるが、「ハイパフォーマンスWebサイト」で時代が止まっている人は読むといいと思う。


The Mobile Frontier

すごく示唆的で、いい意味でも悪い意味でもスピリチュアルな本。技術的な内容はあまり期待しないこと。スマートフォンって今までのデバイス(PCとか)って全然違うものなんだから、今までと同じ考え方じゃダメだぜ!新しいものが作れるぜ!みたいなことが書いてある。気分が盛り上がる。Windows8のMetro UIの中の人のインタビューなどもあって、興味深い。


Mobile Design Pattern Gallery

これについては日本語訳が既に出ている。

が、文章で読ませる本ではなく文字通り"Gallery"なので、セールを狙って安い方の英語版を買うのも全然アリだと思う。

「これこれこういう機能のあるスマートフォン用Webサイト/アプリを作ろうとしているけど、この機能にはどういうUIが適しているだろう?」みたいなことを検討しようとしている人にとってはとても使える本だと思う。パターンの網羅率も高くて、スマートフォンアプリでよく見るようなUIは大体載っている。変なオレオレUIを作らないための防波堤としてもオススメ。oreillyのレビューにも書いてあるが、一番最後の章の「こんなUIを作ってはいけない」という部分が面白い。有名なサービスのアプリでも、これに引っかかっているものはまあまああった(気がする)。


The Linux Programming Interface

これについては読んでいる途中。日本語版のAPUEを買いはしたがどうしてもページのデザインや文章が気に入らず、読む気が起こらないのでここ (http://dann.g.hatena.ne.jp/dann/20120126/p1) でお勧めされていたこちらを読むことにした。UNIXの本ではなくLinux特化本のようにも見えるが、ちゃんと「これはLinuxだけの機能だよん」みたいなことも書いてある。内容も非常に詳しく、全部で1500ページあるが今のところ心は折れていない。こういった最後まで読み通すのが難しい系の本については、内容はもちろんのこととして、デザイン重要だと思う。これは僕だけかもしれないが、いかに「この本には大事なことが書いてある」と頭では分かっていても、文章が読みづらかったり、微妙なレイアウトだと途中でやる気がなくなってしまう。

またこういう内容の本の場合、英語で原著を読むと「俺すげえ!」というドヤリング駆動読書が出来るのでモチベーション維持にもよいと思う。もちろん英語で読んだからといって実際はすごいことも何もないのだが、幻想でモチベーションが買えるなら安いものだ。


Kindle Paperwhite(ニューモデル)

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