愛と勇気と缶ビール

ふしぎとぼくらはなにをしたらよいか

情報系学生向けの読書術・2013年度版

僕も数年前までは情報系の学生だった。情報系に限らず、学生というものは

  • お金がない
  • しかし、時間はある

ものと相場が決まっている。以下のガイドは、上の条件に基づいて情報系学生にとってベストな読書術(というよりは書籍購買術)を提案するものである。

まず、英語を勉強する

のっけから「読書と英語に何の関係があるんだ」というツッコミを受けそうだが、本記事を先んじて要約してしまうと「英語の電子書籍を買ってトクしよう」という趣旨なので、まず英語を読めるようにならなければ話にならない。

どっちみちエンジニアをやるなら英語が必要、あるいは必要とは言わずとも英語が読めれば無駄なロスを減らせる。RFCだろうが海外のblogだろうが、和訳が出てからでないと読めませんというのは情けない話だ。こういうことは時間のある学生の時分にやっておくに越したことはない。

日本語を読むスピードの60%の速さで英語が読めるようになれば充分、80%で読めるようになれば万々歳だ。要は慣れなので、スピードについては量をこなせば何とかなる。

Kindle Paperwhiteを買う

これには多少僕の趣味が入っている。移動中に本を読む習慣がないなら、家のPCでKindleアプリなりPDFビューワーなり何なりで読めばいい。逆に、移動中に手軽に本を読みたいなら迷わず買うべきだ。wifiのみモデルなら9980円、初期投資としては悪くない値段だ。

Kindle Paperwhite(ニューモデル)

Kindle Paperwhite(ニューモデル)

要は電子書籍を読める環境であればなんでもよい。電子書籍は基本的に紙の本より割安なので、まずこの環境を整えるのが安価に本を買い揃えるコツだ。

oreilly.comのセール情報を追う

何はなくともoreilly.comに登録しておく。するとセール情報がメールで届く。さらには、Ebook Deal of the Day(要は日替わりセール)のRSSを購読しておく。

http://feeds.feedburner.com/oreilly/ebookdealoftheday

oreilly.comのfeed一覧はここにある。

http://oreilly.com/feeds/

oreilly.comでは頻繁にセールが行われており、大抵の書籍はその時50%オフになる。カテゴリごとのセールはまあまあの頻度で行われており、時にはoreilly.comの全ての電子書籍が5割引になる。セールのあるごとに毎回チェックするなり予め目ぼしい書籍をチェックしておくなりして、お目当ての書籍を50%オフの時にゲットするのがよい。

注意点として、50%オフで安いからといって読む気のない書籍まで買いあさってはならない。「いつか読むだろう」と思って買った本は永遠に読まれないことが多いので、「今すぐ読む」「今読んでいる本の次に読む」という本だけを買うとよい。

また、oreilly.comは流石のオライリーというべきか、各種クラウドサービス(?)との連携が充実している。本を買った瞬間に予め登録しておいたkindleメールアドレスに.mobiのフォーマットで書籍を送り、PC向けにはDropboxで.pdfをダウンロード、みたいな設定が簡単に出来る。現状amazonより便利である。

amazonでも英語版の電子書籍がないか探してみる

別に電子書籍および英語にこだわる必要は全くない。紙の本の方が安ければそっちを買ってもいいし(マーケットプレイスの商品ならばそういう場合もある)、日本語版が安ければ当然そちらを買えばいい。しかしながら日本は電子書籍後進国なので、やはり英語で書かれたものの方が電子書籍化されている確率は未だに高く、したがって安く買える場合が多い。amazonで本を探して、「どうも割高なんだよなあ」と感じる場合は同じ本の英語版も探してみるといい。

見てみればわかるが、次の本なんかは電子書籍で買うと紙の本の約半分の値段である。(本筋に関係ないので詳しくは書かないが、現代版APUEと言える名著だ)

The Linux Programming Interface: A Linux and Unix System Programming Handbook

The Linux Programming Interface: A Linux and Unix System Programming Handbook

まとめ

要は、

  • 電子書籍を狙う
  • 英語の本もカバーする

だけで同じ内容の本を安く手に入れることが出来る。英語で読むこと自体にそこまでの意味はなく、本質的には「日本語で書かれた本の市場」と「英語で書かれた本の市場」の両者が選択肢に入っていればより安価に本を手に入れる可能性が高まる、ということだ。